さらに重要になる資格

福祉の仕事の中には資格がなくてもできる仕事がある。しかし、介護を必要とする家庭に、資格のない人がホームヘルパーとして派遣されてきたらどう思うだろうか。取得しているということが、利用しようと思う人たちのよりどころであり、派遣するサービス業者も採用する時の目安になるものだ。

 

特に、2000年の介護保険スタート後は、ますますこのことが重要視される傾向が強まっている。福祉の仕事に就くためには、取得していることが大きな前提になっているところもある。また、福祉の仕事には資格がなければ、その職種として法律で定められた仕事ができないものもある。保育士、栄養士、看護師、理学療法士作業療法士なとがそれだ。

一方、ケアワーカーやホームヘルパー、調理師などのように、「取得することがのぞましいが、絶対条件ではない」という職種もある。「取得することがのぞましい」とされる職種では、熱意が認められて就職に至るケースもあるが、それは稀なことで多くの場合は就職には結びつかないのが実情だ。

取得することで給与などにも大きく影響してくる。特別養護老人ホームなどでは取得のない人も「介助員」として働いている場合があるが、介護福祉士を取得していると給与待遇が変わってくる職場が多い。更に、介護福祉士から社会福祉士へ、そうして社会福祉士からケアマネージャーへといった具合に、本人のキャリアを伸ばしていけるといった能力向上の意欲にもつながっているのだ。CHECK⇒⇒介護系資格一覧~キャリアアップを目指して~